長襦袢の種類と更衣え

●長襦袢の種類
着物は季節によって着物の材質、仕立て方法を変えたりする更衣(ころもがえ)という習慣があり、これにあわせ長襦袢も着替えます。袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、うすものと種類があります。素材は絹はもちろんのこと、ウール、麻、木綿、化繊などを季節、着物に応じたものを用います。
●長襦袢と季節 長襦袢には、仕立てや生地によって、袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、うすものがあり季節に合わせ着替え、更衣えします。それぞれ着用時期は地方により多少時期のずれがありますが、季節を先取りして着物の更衣えより半月から1ヶ月時期をずらし着用するところが多いようです。

・袷長襦袢・・・11月~4月
袷の長襦袢は、11月から4月まで着用し、裾を引き返した仕立てをします。最近は暖房が普及していることもあって、胴の部分は単衣、袖部分だけを袷仕立てにした無双袖(むそうそで)にします。袖の種類は広袖もしくは丸みをつけた袖です。真冬もしくは寒冷地では胴の部分に裏がついた、袷仕立ての長襦袢を着用します。

・単衣長襦袢・・・5月~6月、9月~10月
単衣の長襦袢は、5月から6月と9月から10月に袷の長襦袢に使用する生地を単衣仕立てにし着用します。袖の種類は広袖もしくは丸みをつけた袖で、広袖にして袖口は反端をそのままに使うか、くけます。

・うすものの長襦袢・・・6月中旬~9月中旬
うすものの長襦袢は盛夏用として、6月の中旬から9月中旬まで、うすものの生地、絽(ろ)や紗(しゃ)、麻などを用い単衣仕立てにし着用します。そでは単衣と同じく、袖の種類は広袖もしくは丸みをつけた袖で、広袖にして袖口は反端をそのままに使うか、くけます。盛夏の着物は色目、生地ともに薄いので長襦袢選びに気をつけなければいけません。また、透けることから長襦袢の丈も重要になってきます。
長襦袢は、袷以外の仕立てにすると背縫いが見えた状態になります。特に単衣仕立てにすると、生地が薄いこともあり、座ったりすることによって背縫いが裂けたようになるのを防ぐために「衣敷当て(いしきあて)」という表地にあった生地、長襦袢の共布や羽二重などの別布を用いておしりの部分を補強する親切で実用的な仕立てがあります。
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